この土日は奇妙な予定が入っていた。
なんや、めっちゃ美味そうやないか!なんて思ってたらまぁまぁ美味しかった。濃すぎない味付けが、僕ら30前のカラダに優しく、地味に長い美味しさを印加してくる。
なんだかよく知らない人たちに渓流釣りに連れて行ってもらえるという。(笑)
しかも道具のほとんどは貸してくれると言うから、渓流釣りにも興味があった僕は少しの億劫さを我慢して参加させて貰うことにした。
「よく知らない人たち」は、兼岡の紹介だった。(僕が静岡で出会う凄い人はだいたい兼岡の紹介だから悔しい)
ヤツの大学の同期が、脱サラ(死語?)して南アルプスの麓でULバックパック職人をしている、というところに端を発す。(※UL:ウルトラライトの略で、超軽量でありながら機能的にアウトドアユースをこなす的な意味。)
しかしそこの2人は未だ会って話をした事がないのだと言うから妙で、僕を億劫な気持ちにさせた。初めて会う人と事前に約束をして一泊二日を共に過ごす事に、いくらか抵抗がある。(笑)
そのULバックパック職人はまた、別のプロフェッショナルを誘っていた。カメラマンとフォトグラファーの違いはよく分からないが、最近NZから帰国した静岡県民らしいという事は聞いた。しかしそのUL職人とフォトグラファーは未だ会った事がないのだと言うからまた妙で、無論 兼岡とも未対面(って言うのか?)であるらしい。ちょっと億劫だ。(笑)
そんな3人の出会いが何なのか、なぜこの週末集まる事になったのか、今もちゃんと聞いてない。今やどうでもよい。(笑)でも僕らを繋ぎ止めている気がするのは、全員同い年だと言う事かな。同い年に興味がある僕は、逃げ出したい気持ちと葛藤した。(大げさか)
渓流釣りに行く事が決まったころ、UL職人が友人を誘った。そこの2人は既対面(って言うのか?)どころか以前からの仲良しらしい。彼は山岳ガイドもこなす大工さんで、これまた同じ1988年生まれ。なかなか立ち入れない林道の奥の奥までランクルで連れて行ってくれるとのことだった。アウェー感はちょっと増したが、とても頼もしく、悪いことは何も無い。少しの億劫さを僕は封じ込めた。(笑)
こうして、ULバックパック職人とNZ帰りのフォトグラファーと山岳ガイドもこなす大工と2017mtbエンデューロナショナルシリーズチャンピョンとただのアウトドア好きのサラリーマン(私)が集まる事になった。
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僕が住んでいる通り(y軸方向)には矢吹という美味しいラーメン屋がある。ところがグルメ兼岡が選んだのは坦々麺!創菜屋花城(x軸方向)だった。
静岡からの山道の話は割愛して、集合場所である千頭駅に着いた。駅の隣が今回のベースとなる工房だった。
なるほど、トーマスとダム湖が青いんやな。(展開が雑)
窓の外、やけに人が多いと思ったらあの有名な…!
いや、ダム湖がめちゃくちゃ青いな。(笑)
ホントに魚いるんかな。
初めての渓流釣りでも、歩くもんは歩く。
斜度が少ないだけ山登りより楽だけど、ガス缶一式は置いてくれば良かったな。お湯沸かすヒマがあったら竿を振りたいテンションだ。
下流から上流に向かってルアーを投げて泳がせる、そのイメージは最後まで曖昧だったけど、なんだかんだ釣れているからこれでいいんだろう(笑)僕の(正確には兼岡の)ルアーに魚が飛びついてきた!
こうして俺は兼岡よりも先にその日のファーストバイトをモノにした。誰がなんと言おうと俺が先に(笑)。靴以外の道具が全て借り物でも、兼岡が一通りルアーを投げた後のポイントで俺が。マグレだけど。(笑)
右2つのルアーで釣れた。前夜からフォトグラファーが「コレ釣れそう!」って言ってたのを、酔っ払いながらも覚えてたんだ。Daiwaだった。